2005年05月08日

Tammary 3 の特徴

第2回全国射撃大会での3位入賞をもたらした Paconta の愛銃、Tammary 3。その特長を紹介する(2005年01月25日にも書いたが、説明を追加してまとめ直した)。

Tammary 3は、これまでTammaryプロトタイプ、Tammary 1(関東大会6位、全国12位)、Tammary 2(強制滑射式の習作:全国大会で元さんが使用)と3挺のTammaryシリーズを製作して培ったノウハウをもとに、全国大会制覇を目標に開発された。2004年年末に製作を開始し、大会の前日になってもなお塗装を行っていたので、製作期間は足かけ5ヶ月。少しずつ、少しずつ製作が進められた。ダミーの安全装置が未装着なので、厳密にはまだ完成していない。

以下の説明番号は、写真中の丸数字に対応している。
1)Beretta U22 NEOSのフォルムを受けつぐ美しく手になじむグリップ
 Tammaryシリーズは、Beretta社のハンドガンU22 NEOSの美しいフォルムをベース形状に採用(エアガン、モデルガンがないので日本ではあまりなじみがない)。31mm幅の太めのグリップに彫り込まれた、トリガーガードから流れるように続くサムレストが手にジャストフィットする。美しいつやを確保しながらも滑らないように、水性着色ニス仕上げとした(多少ベタつき感がある)。

2)両手撃ちが可能なトリガーガード
 Beretta U22は三日月型のトリガーガードを有する。この型はTammaryプロトタイプで採用したが、両手でホールドするときには不安定になる。このため、Tammary 1以後はBeretta M92F と同型のトリガーガードを採用した。左手人差し指をトリガーガードにかけ、両手で銃を包み込むようにホールドすることで、安定性が確保される。

3)重量感とバランスのよさをもたらすグリップ内蔵の鉛ウエイト
 鉛インゴットを15mm厚にたたき出し、グリップに内蔵。304gの重量(短銃身装着時)はゴム銃としては重量級。慣性が大きいので、射撃時のブレを抑制…のはずなんだが、射撃大会本番で緊張すると、手の震えはこの抑制効果を上回ることがある。

4)競技に合わせて銃身を選べる交換式銃身
 プラスチック製蝶ネジ2本で固定されている銃身は、簡単に交換可能。競技によって最適な銃身に交換することができるが、あまりたくさんの銃身を製作すると、競技会の際にどれを使おうかと迷いが生じる。
 銃身固定用の蝶ねじは、ホルスター収納時に引っかからないよう、削り込んで小型化してある。

5)装弾時にゴムの折れがない、テーパー付きメインフレーム
 SRBG2003FR-A(ハンター工業)、PPK/M(おんちゃん)と同様、フロント・リア両フックに掛けられたゴムにメインフレームが接触してゴムが折れないよう、メインフレーム上部を斜めにカット。命中率の向上を図っている…が、後に高銃身を標準としたことで、この構造は不要となった。

6)全長を銃身長として最大に利用するリンク式瞬間開放式発射機構
 銃全長を銃身長として最大に利用するために、リアフックをメインフレームの最後部に配置。引きしろが少なく手ぶれしにくい。

7)思わず引きたくなる金属製スライド
 アルミ削り出しの溝付きのスライド。弾丸装填時にまず引く。しかしいくら引いても動かない。動かないはずだ。実は銀色塗装した木製で、ダミーなのである。実銃では絶対にできないことだが、両手撃ちの際には、溝に左手親指をかけて滑り止めとすることも可能。

これらの基本構造に、全国チャンピオンの>@ALTHER(アルサー社)、第4回関東大会優勝の>CG45CMP1(Hitoshigi氏)を研究し、さらに高性能を引き出す銃身・リアフックを開発して全国射撃大会に臨んだ。
8)バラツキの少ない短銃身
 当初CG45CMPと同様に、長銃身で開発した。初速が早く、鋭い音とともに力強く標的を倒すのは気持ち良い。しかし思い切って短くした銃身が、長銃身以上の好命中率をマーク。これを標準銃身とした。

9)弾道を安定化する面取り銃身
 おんちゃんの指導にもとづき、銃身上部を半円状に面取りした。これによって、ゴムの跳ね上がりが防止され、照準どおりの弾道が得られるようになった。

10)弾道を集中化する細みの銃身とリアフック
 >PPS4を参考に、銃身を当初の5mm幅から3mm幅に縮小。

11)標的を正確にポイントできるオレンジ色のフロントサイトとセンターライン
 U22を参考に、フロントフックの凸部を鮮やかなオレンジ色に塗装。引き締まったサイドビューを与える。ただし、正しい照準を行った時は、フロントサイトが見えなくなる。銃身上部には、銀色のセンターラインを引き(これもCG45CMP1を参考に)、ピンポイントの照準を可能とした。

12)装弾ミスの少ない大型フロントフック
 CG45CMP1同様の大きなフロントフックを採用。机上に準備したゴムをミスなく確実に装弾可能。

13)リアフックが標的をさえぎらない、高位置の銃身
 瞬間開放式は、リアフックが銃身よりも高いため、照準しにくく、実際よりも上を狙ってしまう傾向がある。これを避けるために、Tammary 1ではリアサイト兼用溝付きフックを採用したが、最終的に銃身位置をメインフレームよりも10mm高くした。これによって照準を妨げるパーツはなくなり、@ALTHER、CG45CMP1同様に標的を直接ポイントすることが可能となった。(当初の写真と比較)

14)装弾位置が一定となるハンマー(撃鉄)型のリアフック
 PPK/M(おんちゃん)を研究した結果、常にリアフックの同じ位置にゴムがかかることが判明、これも弾道を安定化させる要因である。そこでリアフックの固定角度をやや深くし、ゴムが一定位置にかかるようにした。

15)発射音が心地よいリアフック形状
 リアフックの回転を銃身が受け止め、心地よい音を発する。さらに内蔵されたスプリングによってリアフックが装填位置に戻る際にも音を出す。これらの相互作用により、手に軽い衝撃を感じることができる。

16)さらに照準を容易にするレーザーサイト装着可能なフレーム
 レーザーサイトを用いれば、腰だめでも標的を撃破可能。銃身中心にレーザーポインタを配置することにより、微調整作業を容易にしている。現在プロトタイプの開発完了、製品製作中。ただし、命中精度が向上するとは限らない。

tammary3-04.jpg
posted by Paconta at 21:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゴム銃製作記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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